どんなきっかけで勉強が嫌になるかわからない

ぼくは勉強が嫌いでなく、むしろ好きだけど
これまで子どもたちを見ていて感じるのは、それが単にぼくが何か優れていたことなんて一切なく、勉強が嫌になるきっかけを偶然避けてこられて、ただただ運が良かったということだ。

勉強が嫌になるきっかけなんて、田舎ですれ違う軽トラよりも多い。

勉強に適した環境がなかったり
人に比べて計算を解くのが遅かったり
みんなができることができていなかったり
教えてくれる人のことが嫌いだったり
分かりにくかった部分を先生に聞かずに放置していたり
学校を休んでいた時に進んだ部分が分からなかったり

その理由は枚挙に暇がない。一方で勉強を好きになるきっかけも実は同じくらいあるのではないかと思うのだ。
ただ、その頻度と可能性は圧倒的に嫌いになるきっかけの方が多いだけで。

昨日、九九が苦手だったけれどとあるきっかけで上手くハマった小学生の話をした。
その子は周りはできているのにまだ自分はスムーズにできていない勉強を嫌いになるには十分な理由があったし、実際にその子の口から「〇〇くんはもっと早くできてるのに、なんでぼくはできひんのやろ」と心配そうに吐露していた。

そこでぼくが伝えたことといえば、勉強でもなんでも人と比べるより過去の自分と比べようということだった。
君は以前よりもあらゆる面で成長しているし、いまの君が君史上最高で最強だよと。
これはいい機会だと思って、これまで一緒に勉強してきたことを過去の板書を見ながら振り返った。
この一年間でたくさんの問題を読んで、いろんな感情が湧き出て、俳句も詩も作文もたくさん作ってきた。進めた時間を答える問題も今ではスラスラ解けて、かつての苦手だった面影は一切見えない。

君はいま苦手なことに直面して自信を失いそうになってるけど、これまで成長してきた君の姿を一番身近で見させてもらってるし、今回も大丈夫。過去の自分と比べて成長していこうと何度も伝えた。

今回覚え方がハマったことも功を奏して、自信と勉強へのモチベーションを取り戻したようだった。

勉強を嫌いになってしまう、いや換言するならば諦めてしまう目の前のきっかけをいかに一緒に潰していくかが、ぼくにできることなのだと思う。それと同時に好きになるきっかけをいかに作れるかも永遠の課題になるだろう。